ラズベリーパイ(Raspberry Pi)とは、3000円から5000円で購入できる手のひらサイズのコンピュータです。
プログラムの勉強をするためにパソコンを購入して…というのは実際のところ金額面でハードルが高いこともあります。
その点、ラズベリーパイは安く購入できるうえにブラウザでインターネットを見ることができたり、Youtubeなどで動画を再生することができたり一般的にパソコンで必要そうなことはできるようになっています。
デスクトップを使えばマウス操作でWindowsに慣れた人でもわかりやすく、コマンドラインを使用すればMacやLinuxに慣れた人でも使用しやすくなっています。
また、Pythonの学習をするにも最適です。
そもそもプログラミングを学習する学生のためにラズベリーパイを開発したエベン・アプトンは
果物の名前が付いたコンピューター会社には色々と前例がある。まだ使われていない名前はそんなに多くなくて、Raspberryはその1つだった。我々が作りたかったのはPythonのプログラミング言語が実行できるものだったので、「Pi」をごろ合わせで付けた。以来ずっとこの名前が使われている。
と語っているわけで、Pythonの良いところを実に学習しやすく実装できるようになっています。
ラズベリーパイは様々な機器を拡張することでIoTを構築することができます。(もちろん、Webシステムや普通のアプリケーションも作成できます)
本格的にロボットや外部環境を取り入れつつ人工知能を開発しようとすると、パソコンでは非常に難しいものになります。
ラズベリーパイではGPIOを実装することで、多くの種類の基盤や組み込み装置を制御できるようになっています。
GPIOって何?
General-purpose input/outputの略で、ざっくり言えば汎用的に使用できる入出力です。
あくまで個人的にですが、通常のパソコンにはこれはないため、Pythonの可能性の半分も引き出せていないんじゃないかなんて思っています。
なかなかイメージが掴みにくいですが、コンピュータはCPUに電気信号を送ることで動いています。
GPIOは、電気信号を接続先に出力したり入力したりを簡単に行うことができます。
LEDの電球を光らせる、点滅させるなどの制御もGPIOを使用するとコンピュータからデジタル信号で送り実現することができます。
Pythonのプログラムによって、カメラを詳細に制御したり、モーターの動作を制御したり、基盤・チップの動作をさせたりすることができ、パソコンだけではできなかったPythonの実力を余すことなく感じ取ることができます。

ぱっと見ると難しそうですが、重要な点を押さえれば、さほどでもありません。
DC Powerと書いてあるピンは電源です。3.3Vと5Vがあります。電源を必要とする機器はこれを使用します。
Groundというのは0Vの接続先の意味合いになり、似たような意味合いに「アース」というものがあります。
厳密にはアースは地球(地面)に接続するわけですが、GPIOの場合、DC Powerに接続した電極のもう片方がGroundに接続されることになります。
あとはGPIOですが、これが汎用的に使用することができるピンになります。
()でSCLとかSDAと書いてあるものもありますが、これはI2C(シリアル通信)などで専用にも使えるよ、というものになっています。
特に意識しなければ汎用的に使用できます。
GPIO以外の入出力
Raspberry Pi4TyeBには、GPIOだけではなく、無線LAN,Bluetooth、10/100/1000 Base-T 、micro HDMI、オーディオジャック、USB2.0/3.0、PoE PIN、カメラ端子、ディスプレイ端子など入出よく装置が盛りだくさんです。
これらをPythonでコントロールすることで、まさしく無限の可能性を持ったエンジニアリングができるようになります。
PythonStartlaのIoT講座では、Pythonの基礎部分は一旦置いておいて、これらのコントロールをどのように記述すればできるかを説明します。
Pythonが理解できていた方がいろいろなことができますが、ある程度のコントロールはプログラムがあまり分からなくても可能です。
IoTを含めてPythonに触れたい方は、IoT x Pythonコース、基礎もしっかり学びたい方は基礎コース。
お手軽な価格で受講できますので、ぜひ一度、説明会にご参加ください。
Tetsuya Ikezawa
(4 months, 1 week ago)